料理人の独り言

パンチャの地粉オリーブ生パスタ。
今まで、“搾る”工程の大変さは何度かアピールしてきたし、体験していただいたお客様も多数。
実は、その前段階の“練り”“小分け”“伸ばし成形”の工程のほうが数倍も大変。
今日もその工程に4時間弱かかりました。仕込めた数は40人前。腱鞘炎が泣いてます。。。
お客様にとって、そんな手間暇は関係ない。食べたいものが食べたいタイミングで出ればそれで良い。支払い金額より、お得に感じてもらえる空間と料理を出せれば良いお店なんだと思います。
僕は料理人ですが、経営者でもある。算盤が全くと言っていいほど駄目。
経営者として見れば、こんな手間暇かけて儲からないやり方は、すぐに方向転換すべきなのも承知している。
でも、きっとパンチャ・マニアはそんな料理は認めてくれないだろう。…そうだと嬉しいな(笑)
パンチャ・マニアを増やす作戦と努力を重ねたいなぁ。
「料理人が料理に手間暇かけないで何にかける?」
手間も原価も抑えて、効率よく調理する為の薬や方法は沢山あります。
利益を追求した食という職。それが全て危険だとも思わないし、駄目とも思わない。
僕には出来ないだけのこと。負け犬と言われればそれまでですが、せめて吠える自由はあってもいいよね。
料理人の“思い”こそが大量生産工業製品の食に対抗出来る手段であると信じて、毎日手間暇かけてますよ。
あ、…独り言です。
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