深谷ねぎの旬は、やはり寒い頃。暖々と共に、段々と甘味の中に辛味が混じり、硬さも増してくる。何度も書いたが、『深谷ねぎ』と言う品種はない。深谷で採れた根深ねぎは単純に「深谷ねぎ」なのである。
今シーズンも色々な種類の深谷ねぎに、文字通り“触れて”きた。
そろそろお別れの時期かもしれないなぁ。今年は特に、霜と雪で別れが早いかもしれない。農家さんに聞いてみよう。
“寒さ”で美味しくなる野菜は多い。
だから、寒さで外出を控えてた方達には「残念でした~。また来年ね。」と、言いたくなってしまう美味しいパスタがいっぱいあるんだよなぁ。
寒さだけではない。それぞれの季節に、それぞれの“美味しい”がある。
「いつ行っても同じ味だねぇー。」は不自然なことかもしれないよ。
今日の賄いで、サンプルでいただいたバジルを食べた。見た目は元気で葉も大きい。でも、真夏のほったらかしの庭から摘んできたバジルの香りはしない。倍以上の葉っぱを加えても、つまらないパスタになった。
まるで、8㎜ビデオで撮影された何十年も昔の映像を観ているような…「そうそう、こんな感じだったよねぇ…」みたいな感じ。カラーで再生されている映像なのに、頭の中ではセピア色に写っているような。。。あら、詩人じゃないっ!(笑)
啓蟄も過ぎた。虫達は動き始めただろう。
春も美味しいものがいっぱいですよー。
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