ちょっと悩みを聞いておくれ。
聞いてくれればいいの。
だから読んでくれればいいの。
「パンチャのおすすめメニューってなんですか?」
んなもん十人十色の味覚の好みがあるんだからアナタが何を食べたら喜んでもらえるかなんてわからんのです。
僕だって、今日食べたいパスタと明日食べたいパスタは違うもんね。
お話しする余裕がある時はカウンセリング並に好みを聞いてお答えしますが、通常は
「季節の深谷野菜も食べられますし、次にご来店いただいた時には無い可能性が高いので今日はAかBでどうでしょう?」と、黒板に書かれたパスタAorBをおすすめします。
「<おすすめ>では無く、リピート率の高いパスタは?」
と、聞かれれば…なんと『つけ麺』なんです。
これが悩み。
『パンチャ風つけ麺』
鶏肉と煮干しがベースのつけ汁に、トマトソースを和えたパスタをくぐらせて食べていただくオリジナル商品。
味変で地養卵の温玉をパスタと絡めたり、レモンを搾って召し上がっていただく。
もう随分と前からやってますねぇ。
世の中に“つけ麺”なるものが登場し始めた…と、小耳に挟み、それを実食することも無いままフザケて作ったら美味しかったので登場させたお遊びメニュー。
これが人気となり、これしか食べない人が続出。
賄いでもリクエスト率が高く、あえて賄いで登場させずにお客様としてスタッフにご来店いただき、支払った給料を巻き上げる悪どい経営者の強い味方。
うちの次男坊には「パンチャのままなら潰れるから嫌だけど、つけ麺屋にしたら継いでやってもいいよ。」と、謎の上から目線で言われる。。。
その何が悩みかって?
僕の料理のコンセプトと真逆な料理なんです。。。
僕の料理のコンセプトは『イタリアマンマの手作り家庭料理』
簡単に説明すると、地の食材に感謝し使い毎日食べられる優しい味。
つけ麺は、地産と言えば添えられたベビーリーフくらい。季節によってはトマトとかもだけど。
深谷ねぎの産地だけど使ってるの万能ネギだし。
味付けはクセになるちょっと経つとまた食べたくなる味付け。これを意識して作りました。
この、「毎日は無理だけどちょっと経つとまた食べたくなる味付け」これがまさに外食メニューの王道なんです。
僕の料理コンセプトが深谷の地では経営として難しいことが証明されてしまったのです。
商売を考えたら王道を進みいつでも混んでいる店にしないといけない。
冷凍庫も壊れたし、20年以上店やってると色々修理費かかりますもんね。軽トラの後部ランプも外れたし。
だから、色々なトッピングも考えて<伊つけ麺パンチャ・ピエーナ>になる日も来るかもしれませんよ。
今は休んでいる地粉オリーブ生パスタの復活が必須になって来ますけどね。
割と面白そうだなぁ。。。なんて思ったりもしています。
でも、そうしたらしたで今までのパンチャファンのお客様に叱られるんだろうなぁ。。。と。
長々と書いてきましたが、「パンチャ風つけ麺も美味しいので食べに来てくださいねー☆」って話でした。
別にそんなに悩んでないの。本当は。
やりたいよーにやってる個人店だもの。貧乏だけど。
裏メニューの“追い飯”も旨いのよ。