野蒜に学ぶ

Fukaya-Italianoを目指している。

“イタリア料理”というものは存在しない。ローマ料理、ナポリ料理、などのような地方料理の集合体としてイタリア料理という括りが存在するだけである。…というのが僕なりの考え。
それぞれに、地元の食材様や伝統、風習や調理法などを上手に取り入れ、「自分の地元の料理が一番だ!」と、それぞれに自慢する素敵な文化である。
<フカヤ料理>というジャンルが、イタリア料理の中に存在しても良いのでは?…というのが僕の思い。

近くの田畑の畦道へ散歩。自分の採ってきた野蒜を使いパスタを拵える。
これは、Fukaya-Italianoの理想に近い。

土曜日—1食+お任せパスタで1食。
日曜日—1食。
火曜日—1食(スタッフ)+取材の方に1食。

現実的に、野蒜パスタが出た数である。余りは勿論、スタッフで美味しくいただきました。

パンチャ・ピエーナの未熟さが顕著に出てしまった結果だと思う。
野蒜をパスタにする素晴らしさを語れなかった。

僕は、地産地消を広めたい訳では無い。遠くの食材様のほうが珍しがられ、売りやすいことも経験している。
イタリアに憧れて遠くばかりを見ていた僕が、ふと近い場所を見回したところ、紹介したい魅力溢れる食材様が沢山そばに居てくれただけなのである。

野蒜の…その辺に生えている草が美味しいという驚き…それをお客様に体験していただく術を見つけなければ、Fukaya-Italianoは受け入れてもらえないだろうなぁ。独り善がりである。

凄く良い体験だった。この躓きは嬉しい。

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