鬼義鬼瓦工房

深谷シネマがある旧七ツ梅酒造跡地に工房がある。

兎に角、作品を見つめに出掛けていただきたい。
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若き鬼板師「鬼義」が作る鬼瓦。
嘗ては命を宿し…生を終え…堆積し粘土となり…鬼義により再び魂を宿す。
見るのではなく、見つめているとそんな迫力を感じる。
凄い技術だよ。技術だけじゃない。天性のものを感じる。
今の日本に何名居るんだろうなぁ。鬼瓦職人。
彼が土と向き合えなくなる文化的損失は大変なものなのではなかろうか。
昔は煉瓦の街であり、東京駅の煉瓦を模倣した駅舎を持つ深谷で作られる煉瓦は現在一欠けらも無い。
鬼義も生活出来ないんだってさ。そりゃそーだ。瓦を載せている屋根のほうが珍しい世の中だ。
瓦造りも盛んな街だったが、今は屋根屋も自作の瓦を作って使うと赤字なのだという。
この鬼瓦を残せねーかなぁー。瓦って言うより、職人としての彼の存在を守れる世の中のほうが素敵だ。
二十年先を考えれば、この若き職人が慎ましく家族と生活出来る程度の補助金を出す価値はあると思うんだがね。
深谷市は文化が育ち、遺していく環境に乏しい。深谷市だけじゃ無いわな。みんな自分の生活で精一杯だ。
他人のことを擁護する余裕なんて僕には無いのだけれど…
悔しいけど、僕が一生かけて身につける料理の技術よりも価値がある気がしてならないんだ。

深谷ねぎまつりに鬼義もブースを出します。感じて下さい。

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