おやつ語り

本日、残り少ないディナータイムをお休みさせていただき…僕も所属する風土飲食研究会が主催する『おやつ語り』に参加してきました。
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本日、講師を務めていただいた“武井一仁氏”
パンチャに来ていただいたこともあるし、オリーブ収穫祭や他の食語りで会ったり…凄くやわらかい人当たりと、鋭い眼光を持つ人。
実は、洋食業界で知らぬ人は居ない…と思われる、世界の“三國清三氏”のオテル・ドゥ・ミクニの製菓長に22歳の若さで就任した凄い方。
現在は、足利で『ル・クール』というレストランやパティスリーを経営しつつ、包括的食育活動をされている。(http://www.le-coeur-heart.com/
声をかけていただくなんて勿体無い存在なのだが、『縁』というのは有難いもので、名前まで覚えてもらって、笑顔で話しかけていただいている。

さてさて、実際の「語り」の内容を少し。。。
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三國氏の下で働くことになる「飛び込み」の話から始まり、おやつの話を織り込みつつ、当然ながら武井氏が普段されている<包括的な食育活動>の話が色濃くされていく。
・オテル・ドゥ・ミクニの賄いを食べることで自然と治った花粉症の話。
・衣食住全ての環境の影響を受けて身体が変化する。
・化学調味料や保存料、動物性タンパク質が身体を酸化させる。
・放射能も含む酸化物質には、抗酸化物質を当て込むのが良い。
・生体エネルギーの事。
・“おもてなし”とは、表を成さず、先回りした心遣いだ。
・抗酸化作用を持つチベット岩塩。
・味覚障害に亜鉛が良いのでは…と、言われている。
・全ての食(呼気、皮膚呼吸も含む)が身体を形成する。
・メンタルさえも、食で左右出来る。食べ方も大事である。
・微生物(菌)をしっかり摂ろう。
…などなど。書ききれない。
今後も『○○語り』といった形で、風土飲食研究会の食語りの会が開かれると思います。
書ききれない内容を、是非ご自分の耳と、その場の空気で感じていただきたい!

武井氏の語る全ての話が、すっと心に沁みこむ。
何故だろう?

僕自身興味のある内容であることも一つの要因であるのだろうが、武井氏の話は、すべてが「こんな考え方もありますよ。」と、いった風で押し付けがましく無い。
「僕だってコンビニもよく行くし…だから、コンビニのお弁当に、この抗酸化作用のある塩をかけて食べればいいんですよ。」
身体に悪いと思うから除外するのではなく、「農薬ならよく洗う」とか「漬物にして発酵の力を借りて負を逆転させる」とか、現代の日本の食文化に無理の無い方向性を提案してくれていた。
「それでも、僕は“よっちゃ○イカ”を食べ続ける!」とも言っていた(笑)
「駄菓子屋LOVE!」と言っていた武井氏。あれだけ食の知識と危険性を学んでいる方。。。実際は、世の中の食に不安がいっぱいなんだろうなぁ。
芯のある人は人間も表現も懐が深い。
試食として出されたプレートにも、武井氏が表現されていた。
酵素ジュースの炭酸割り、トマト味とカレー味のチベット岩塩風味のラスク、ケーキのカステラのラスク、オリーブジャム、オリーブのコンフィチュール、生の深谷もやし。
美味しく優しく…嫉妬する味。
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今日も会えたことに…お話を聞けたことに感動。行って良かった。
“調理人の責任”ということを深く考えさせられました。肝に銘じます!

会場は、本庄の蔵を改築したカフェ『cafe NINOKURA』(http://ninokura.web.fc2.com/)
ここの雰囲気も最高。今回は食べなかったが、料理も凄く優しくて好き。
居心地の良さについつい長居。食の話は尽きない。
今日は美味しい珈琲だけいただいてきた。
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さて、その武井氏だが…
NINOKURA近くに休業している「ホームベル」という元ケーキ屋さんがある。
そこで近々、駄菓子屋のような、デリのような、一杯呑み屋のような、バルのような、料理教室のような…
なんだか判らん“食のビックリ箱”を始めるみたいです。
「栗原さんも手伝うんだからね!」なんてことも言っていただいております。

さてさて、どーなることやら!
そのお話は、またの機会に。
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