パンチャ・ピエーナに足りないもの

2012 4/03

久々に都内なんぞに行ってね。お店の外まで行列が出来ているオムライス屋さんに入ってさ。
黄色く綺麗なオムライスを食べて思ったね…
頭と舌に電気が走ったかのように解ったね…
パンチャ・ピエーナに足りないもの。
他にもいっぱい“足りない”があるけど、足りないものの決定的な一つ。

“化学調味料”

卵、ソース、ケチャップライス、スープ、全てが刺激的にビリビリくる。
それを、周りのお客さん、うちの子は美味しそうに食べる。
「父ちゃんのオムライスは2番だ。ココが1番!」との評価もいただいた。

化学調味料を使えば味も安定する。自分の体調に味が左右されることも無くなる。バイトさんにもパスタを任せられる。
定休日も不要になり、シフトで一年中店を開けられ、昼休憩もいらない。それでも僕個人の休みは増えるだろう。個人店特有の「いつが定休日なのかしら?」が解消できる。
味の奥行きを出すのに、複雑な食材様の組み合わせも必要ないので、原価も劇的に下がる。販売価格も下げられて、お客様も通いやすくなるかもしれない。

つまり、パンチャはお金をかけて流行らない店を作っているのかもしれない。
皮肉を言いたいのでは無い。これから…例えば5年先の外食が心配だ。
ううん、1年先のパンチャ・ピエーナが心配だ。半年かもしれない。
僕の考えを支持してくれて、応援してくれる人もいっぱい居る。ありがたい。
でも、実際の営業を考えると厳しいし、難しい。

深谷市の学校は学校内で給食を作ってくれている。折角だから、給食の科学調味料を禁止してみてもらえないだろうか?
化学調味料の良し悪しの定義も難しいのだが、“食育”ってそういうことかもしれない。
大量に作って、毎回同じ味の不自然さに気づいてもらえないかなぁ。凄く仕込みが大変そうだけど…。
化学調味料に慣れると、科学調味料を使っていない料理の味を舌が認識しづらくなるらしい。怖いなぁ。

「いつでも同じ味」「保存がきく」「低価格」って凄く有難いし、ある意味安心。それが必要な場合もいっぱいある。学校給食で集団食中毒がそれほど出ないのは、安定させられた食品のお陰なのかもしれない。だから否定は出来ない。

頑張れるうちは抵抗してみるね。頑張れなくなったら…きっと店を閉めちゃうな。
う~ん、実際その時がきたらどうするんだろ。
『美味しい』って難しい。

【追記】化学調味料だから危険、天然のものだから安心ということは無さそうです。
僕個人の味の好みとでも言いましょうか。“旨味”が強すぎると、味がきつ過ぎちゃうんですよね。

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